『抱きかかえた瞬間に感じる幸せと重み』

我が子の顔を見た瞬間の幸せとは?

『この上ない、不思議な感情と言葉に表せない、何とも言えないふわっとした感情』

そう、人生の中で感じたことのない幸せでした。

 

特に

私の場合

時代はコロナ・・・

 

子供とレンズ越しを除いて、初対面できたのは、

退院日

 

忘れもしない日です。

同時にコロナが、すごく憎く感じたのが実際の所でした。

しかし、それ以上に早く会いたいと気持ちが強かったことを鮮明に覚えています。

 

退院時間は13:00

看護師の方には早く来ても会えないですよ。

と言われるも

朝起きてから、ソワソワ・・・そわそわ・・・そわ・・・

病院に到着するも12:00

 

何もできない1時間はあっという間に過ぎるかと思いましたが

全く時間は経過しない

 

スマホの時計を何度見たことか・・・

10分・・・15分・・・30分

と経過したころ

 

心の中で、何かざわざわしてきた事を覚えています。

 

そう、急に幸せの中に、不安を感じました。

夫婦から家族に。

親になる気持ちがさっぱり分からない中で初対面

しっかりできるのか・・・

 

未熟者が、親になる

未熟者が大丈夫なのか・・・

 

一瞬のことだけども、この一瞬は今後の人生に大きく刻まれる事

だと、はっきしと認識していました。

 

そんな不思議な待ち時間が過ぎて、

いよいよ初対面です。

 

この瞬間を待ちわびた!!

自動ドアが開き、妻と看護師と子が・・・

 

正直、涙が出たと思うくらいに幸せの感情が溢れ出しました。

首が座ってない、まだまだ視界もほとんどない状態

でも、こっちを見て、ニコッと笑ってくれる。

右手を頭のほうに、左手をおしりから背中にかけて

大きなおぼろ豆腐を、崩さないように抱きかかえるように。

 

体重の重さよりも、これから始まる責任感の重みも重なって

抱き心地は正直どんな感情だったのかはっきし覚えていない。

 

一つ言えることは、この上ない幸せだった。

 

初対面は一度きり。

 

1年経った今でも、振り返ると、あの瞬間は本当に不思議な瞬間だと

改めて思います。